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関節痛にはセレコックスが使われることもある

関節痛の場合、炎症を抑えるために解熱鎮痛剤が処方されます。
解熱鎮痛剤には様々な種類がありますが、その中でも非ステロイド系で、効果が長続きする薬として挙げられるのがセレコックスになります。

セレコックスの特徴としてまず挙げられるのが、効果の持続時間の長さです。
他の関節痛に使われる解熱鎮痛剤は、1時間ほどで効果が半減します。
セレコックスの場合は効果が8時間以上続きます。ただしセレコックスは他の解熱鎮痛剤と違い、緩やかに効果が現れます。
解熱鎮痛剤の中には即効性の高いものも数多くありますが、セレコックスの場合は効果が現れるまで30分~1時間かかります。
そのため痛みが出て飲んだとしても、すぐに痛みを抑えられるわけではありません。日ごろから服用することで、関節痛を和らげるのに適したものになります。

セレコックスの服用方法は、錠剤になります。1日2回、朝・夕食後に服用します。
一方手術後・抜歯後・外傷後に処方された場合は、服用方法が異なります。
この場合、より強い痛みを抑える必要があるため、最初の1回目は4錠服用します。
次の服用は6時間以上空けてから、2錠になります。
ただしこの場合も、1日に飲める回数は2回までです。というのも、セレコックスは効果の持続時間が長いからです。

服用する場合、注意したいのが飲み忘れです。もし飲み忘れてしまった場合は、気づいた時点ですぐに飲むようにします。
ただし次に飲む時間が近い場合は、1回飛ばして飲むようにします。
2回分飲むと副作用が強く出る恐れがあるため、絶対にやめましょう。

そしてセレコックスを服用する場合、注意したいのが副作用です。
セレコックスは効果が緩やかにあらわれるため、比較的胃に負担がかかりにくいです。
けれども主な副作用として腹痛・吐き気・下痢などが挙げられます。
これらの副作用が現れている場合、消化器に負担がかかっていることが考えられるため、これらの症状が現れたら医師に相談するようにしましょう。

セレコックスの作用機序について

何らかの原因で体内の組織が損傷されると、細胞膜のリン脂質からアラキドン酸が遊離されます。
アラキドン酸はシクロオキシゲナーゼやPGH合成酵素複合体と合体し、様々な成分に変わります。
この時生み出される成分のひとつが、プロスタグランジンです。プロスタグランジンそのものには発熱作用はありません。
けれどもこの成分には、炎症が起きている部分の血量を増加させて、白血球の湿潤を良くする効果があります。
炎症が起きている部分に白血球が集まると、それだけ炎症は大きくなり、様々な症状につながってしまいます。

セレコックスには、このプロスタグランジンの生成を抑える効果があります。
その作用機序は、シクロオキシゲナーゼを阻害することです。
プロスタグランジンは、アラキドン酸がシクロオキシゲナーゼの基質となることで生成されます。
そのため、シクロオキシゲナーゼとアラキドン酸がくっつくのを阻害できれば、プロスタグランジンが生成されることもなくなるのです。
シクロオキシゲナーゼにも様々な種類があります。そしてどのシクロオキシゲナーゼに反応するかは、薬の種類によって異なります。
セレコックスは、特に炎症に関わる特定のシクロオキシゲナーゼに対して強く阻害、より炎症を抑えることが可能となります。

なお、プロスタグランジンそのものには発熱作用はありません。
炎症により発熱が起きるのは、プロスタグランジンによって化学物質が作られ、その成分が視床下部に体温を上げる様働きかけるからです。
セレコックスはプロスタグランジンの生成そのものを抑制するため、発熱に関わる化学物質も作られにくくなります。
すると熱も下がるようになるため、解熱作用も期待することができるのです。

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