両手で持たせる薬
  • ホーム
  • 偏頭痛の症状や前兆について

偏頭痛の症状や前兆について

歯が痛い女性

偏頭痛とは、主にこめかみから側頭部にかけて生じる、拍動性で中等度から重度の頭痛のことです。
機序は明らかにはされていませんが、脳血管を取り巻く三叉神経の興奮や脳血管の拡張が関わっていると考えられています。
好発は20歳から40歳の女性です。
一般的には、視野にギザギザした光がちらつく閃輝暗点の後、こめかみから側頭部にズキンズキンと脈打つような頭痛が生じ、この発作が1ヶ月に1回から2回程度繰り返されるという経過をたどることが多いです。

前兆としては、閃輝暗点のほかに、チクチク感が発生部位から広がっていく感覚障害や、失語性言語障害がみられることもあります。
ただし、前兆のある症例は全体の30%程度にとどまり、あとの70%は前兆を伴わない頭痛となっています。
また、重要な特徴として日常動作によって痛みが増悪するという点があげられます。
偏頭痛の家族歴はおよそ40%にみられ、特に母親に偏頭痛があると発生しやすいと言われています。

また随伴症状として、光、音、においに過敏になったり、悪心、嘔吐をきたしたりもします。
首や肩の凝りも偏頭痛の症状の1つですが、実は緊張性頭痛よりもそれらは重く、頻度も高いと言われています。

発作頻度は偏頭痛の性状は年齢とともに変化していきます。
特に小児では将来偏頭痛に移行することが多い症候群があり、周期性嘔吐症や腹部偏頭痛が含まれます。
これらの症候群では、頭痛よりも悪心・嘔吐・腹痛などの腹部症状が前面に出現します。

誘因としては、ストレスや疲労などの精神的因子、月経周期による内因性因子、天候や温度、気圧などの環境因子、飲酒や低血糖などの食事因子があげられます。
特に偏頭痛はストレスの負荷時よりも解放された時に痛みが強くなることから週末頭痛と言われることもあります。
一度の発作の持続時間は多くの場合、12時間から24時間の間のことが多いです。
多くは片側の痛みから両側の痛みに場所が移行するため、日常生活にも大きく支障をきたします。

前兆のない偏頭痛の診断基準とは?

前兆のある偏頭痛と前兆のない偏頭痛では経過が異なります。前兆としては閃輝暗点があげられます。
これは視野の中心が見えにくくなり、その周囲にきらきらと輝く歯車のようなギザギザ模様が見え、次第に視野全体に広がっていくものです。
前兆のあるものでは前駆症状、前兆、偏頭痛発作という順番で症状が進行していきます。

一方、前兆のない偏頭痛では前駆症状が起こり、そのまま偏頭痛発作へと進行します。
前駆症状とは何となく疲れやすくなる、集中力が低下してくる、あくびが増える、肩や首が凝る、光や音に過敏になるなどの症状が現れます。
前兆のない偏頭痛は国際頭痛分類で診断基準が定められています。

まず、頭痛の持続時間が4~72時間です。
そして頭痛が起こる場所が片側で拍動性があり、日常の動作によって症状が増悪します。日常動作とは階段の昇降などのことです。
頭痛発作時に悪心または嘔吐、光過敏や音過敏などを示します。
重症例では寝込むこともあるほどです。またその他の疾患が除外できることも重要です。

偏頭痛は加齢とともに頻度が減少し、支障度も警戒していくことが多いとされています。
また、ストレスや心理的葛藤からの解放後には発作が起こりやすいです。

女性では月経周期の関連も深く、経口避妊薬は発作を増悪させるので注意が必要です。
偏頭痛の本質は何らかの原因によって脳の血管が拡張することによって痛みが生じるという反応のことです。
そのため、血管を拡張させるような因子は増悪因子、収縮させる因子は軽快因子となります。
発作を軽快させるには、安静にすること、頭を冷却シートなどで冷やすこと、適切に睡眠をとること、適度な緊張を保つことなどが重要だと言われています。

関連記事